10/24のフジテレビ「特ダネ」で管理不全マンションの特集がありました。
管理不全マンション」とは、管理活動がされていないマンション、言い換えれば、管理組合が組織されていないマンションや、管理に無関心なマンションの事です。
管理不全マンションは高経年、小規模マンションに多くみられる傾向があり、管理組合不活動によるスラム化、防犯問題発生等により、周辺地域へ悪影響を与え将来社会問題に発展することが懸念されています。
「特ダネ」で取材のあった20数世帯のマンションでは、90才の男性の方が、15年位1人で維持管理をしているとの事でした。集会を呼びかけても出席者が無く、仕方なく1人で管理を続けているが、ご自身が、高齢の為困っているとの事でした。また、このマンションの入居者も1/3が高齢の為、なかなか役員のなり手がいない状況の様で、このままではいけないと、当マンションでは、ようやく管理組合を立ち上げようとの動きが出てきているそうです。この問題は、今や首都圏を中心に全国的な規模で拡がって来ており、今後より切実な社会問題となることは、容易に想像できます。
この問題の解決の為には、まずは、各マンションの居住者が、「このままではいけない」、「自分達のマンションを自分達で守ろう」と主体的に取組む事が一番重要です。
しかしながら、問題を抱えるマンションでは、高齢化や仕事が忙しくてマンションの運営に取組む事が出来ないというのが現状で、解決の為には、行政のサポートも不可欠ですが、それとともに、新たに管理組合の役員になる方が運営についての不安や負担を軽減する周りのサポートが必要です。
新任役員の方は、管理組合を何からどの様に運営すれば良いのか不安をお持ちになるのは、当然です。この不安を解決するのが私達マンション管理士の役割です。管理組合が抱える多くの問題の中から優先順位を付けて、一番必要な問題から順に解決出来る提案、助言をするのが仕事です。また、本業でお忙しい役員の方の管理組合業務の負担を軽減出来る様、管理組合の立場に立って役員の方と一緒に問題、課題の解決に取組みます。
私もマンション管理士として、管理組合の運営で苦労している役員の方が安心して、負担なく役割を果たせる様、親身になってお手伝いさせて頂こうと、番組を視ながら決意を新たに致しております。管理組合の運営でご苦労されている問題について、どんな事でもお気軽にご相談下さい。全力でお力になりたいと思います。
なお、管理不全マンション対策への提言として、
首都圏マンション管理士会報の ~~あすへの提言~~ をご紹介致します。